**** 人体は、暗黒大陸 ****
なんてことだろう・・・。まさかこんなことがあるなんて。立場は違うとしても、育ちが違うとしても、財産とか背後にあるものが違うとしても・・・私たちは、同じ宇宙船地球号の仲間。
身長差だってわずか数センチ。体重だってさほど変わらない。
なのに、違いすぎた。長さが・・・。
それは、夏の終わりに買ってしまったというバカ高い着物話をしているときに発覚した。話しの流れは着物の着こなし方うんぬんかんぬん。着物は袖が短いとかっこ悪いとかなんとか・・・。
そんな着物トークに目をキラキラさせながら私の横に来て、「大川さんと私は同じぐらいかなあ?」と、長さ比べをしようと腕をぐいーんと伸ばすユーミン。つられて私もぐいーんと伸ばしてみたが、思わず絶句。
たいしたことではないかもしれないがショックだった。なぜなら、ふたりの腕の長さがまったく違ったからだ。
長さが揃わないネギのような。なにかが違う若貴のような。
長さにして10センチは違った気がする。体格が違うわけではないのに腕における10センチの差は大きい。並んだそれは、完璧なポッキーとチョコ部分だけのポッキーだ。
もちろん、チョコ部分の私の腕ポッキーが標準サイズだと思う。でも、いくらユーミンがもともとスタイルがいいとはいえ、腕の長さがここまで庶民と違うのには納得がいかない。
私は思った。いや、確信した。
ユーミンの腕は伸びたのだ!!そうに違いない!!絶対にそうだ!!
数々のステージをこなし、何千回・何万回もファンに手を振ったり、マイクに手を伸ばしたり、踊ったりしているうちに毎日ちょっとずつ伸びたに違いないと思うのだ。
じゃなきゃ、アレは長すぎる。
音楽活動30年の歴史がユーミンの腕をびよーんと育んだのである。
ナショナル・ジオグラフィックもしくはディスカバリー・チャンネルにでも取材してほしいなと、私は心から思っている。
アレは、絶対に長すぎるのだ。