PROFILE

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松任谷由実

  • 生年月日:1954年1月19日
  • 出身:東京
  • 通称ユーミン。72年、多摩美術大学在籍中にシングル「返事はいらない」で旧姓・荒井由実としてデビュー。翌、73年、ファースト・アルバム「ひこうき雲」をリリース。それまでのフォークソングとは一線を画する、ファッション性の高いメロディと独自の写実的な歌詞で、女性シンガー・ソングライターの草分け的な存在に。そのスタイルは「ニュー・ミュージック」と呼ばれたくさんのフォロワーを生み、全く新しい音楽ジャンルとして確立し、後の「J-POP」の源流となった。
  • 76年、アレンジャー、プロデューサーである松任谷正隆と結婚し松任谷由実になるが、荒井由実名義でリリースした初期4枚のアルバムは今も伝説的な存在となっている。その後、およそ1年に1枚のペースでアルバムをリリース。
    リアリティのある恋愛観や共感できるライフ・スタイルを曲に反映させ、時代やトレンドをリードするアーティストとして、広い世代に受け入れられ、確固たる地位を築いている。
    1990年に発表したアルバム「天国のドア」は、日本人アーティスト初の200万枚を超す売り上げを記録した。
  • また、呉田軽穂の名義でも多くのアーティストに楽曲を提供している。

 

  • デビュー以来ユーミンのコンサートは様々な演出を駆使したエンターテインメントとして常に注目され、老若男女問わず楽しめるショーとなっている。80年代後半、そのチケット争奪戦は社会現象となった。
    90年代に入り同じくスペクタクルなコンサートで知られるピンク・フロイドやポール・マッカートニーの照明デザイナーを歴任したマーク・ブリックマン、ローリング・ストーンズ、U2のセット・デザイナーとして世界的に有名なマーク・フィッシャーを次々に登用、そのクオリティの高さは欧米の音楽業界でも話題となる。
    99年にはロシアのサーカス団50名を参加させたユーミンスペクタクル「シャングリラ」を実施。ツアー・クルー200名、40億円の制作費、11トントラック55台という規模は日本の興行史上空前のものとして記憶されている。
    03年には4年ぶりに第二弾となる「シャングリラⅡ ~氷の惑星~」を全国7都市51公演行い、その後、香港コロシアムでの公演も成功させた。
    07年の「シャングリラⅢ~人魚姫の夢~」を合わせ、合計で100万人を動員した。

 

  • 大規模コンサートの一方で、1978年より続いた「逗子マリーナ(当時、葉山マリーナ)」でのコンサート「SURF&SNOW in ZUSHI MARINA」は通算17回開催。「苗場プリンスホテル」でのコンサート「SURF&SNOW in NAEBA」は81年より毎年開催し、今もなお継続している。
    海沿いのプールやスキー場といったロケーションでのコンサートは、日本におけるリゾートという概念を変え、若者のライフ・スタイルへの新しいプレゼンテーションとなった。

 

  • デビュー50周年を迎えた2022年、全国のファンからのリクエストをもとに選曲されたベストアルバム「ユーミン万歳!」をリリース。同年、史上初6年代でアルバム1位を獲得。オリコンアルバムチャートで、1970年代から、80、90、2000、10、20年代まで、6年代連続での1位を史上初めて記録。 これが「日本のアルバムチャートで1位を連続で獲得した最多デケイド(10年間)数」として、2023年ギネス世界記録に認定された。
    同年、デビュー50周年を記念したコンサートツアー「The Journey」を開催。全54公演を完走し574,000人を動員した。
    名実共に日本を代表する女性アーティストとして活躍を続けている。

 

  • <受賞歴>
    2013年 紫綬褒章、岩谷時子賞受賞
    2018年 菊池寛賞受賞
    2022年 文化功労者に選出