うそラジオ Podcast 松任谷由実はじめました

*****志乃・由実・幾三*****

おくれましておめでとうございます。
先週は勝手にお正月休みということで休みました。お正月はペンを持たない字を書かないパソコンを開かないの3ない運動を実行しておりましたので。

さて2004年申年。
今年のお正月は私としてはあまり良かったとはいえない。
なぜなら、年末から池波志乃の錦たまごのCMを一度も見ることができなかったからだ。かぶっていた獅子舞を頭からはずして、燐とした顔つきで志乃が言う・・・「春は伊達巻から!♪築地入船江戸の味〜♪」あの数秒が快感なのに。あれを見て年末そして正月を感じるのが、ここ数年の私の楽しみだった。私だけが見なかったのか。もうやっていないのか。どちらにしてもいかがなものか。である。

そして2004年のユーミンだが、今年もうそラジオのスタジオは山盛りの職人菓子からスタートした。チョコにせんべい・ポテチにクリームパン・酢イカに茎わかめ。ユーミンはもはや職人菓子ハンターである。それらを食べながらの打ち合わせの際、ユーミンの右のてのひらは、常になにかをつかもうとしている。つかもうとして曲がっている。透明のサンドイッチを持っているような手のかたちだ。

ユーミンの闘志には激しいものがあった。お正月料理に飽きていたからなのか、今回のファイトはすばらしかった。キャラメルコーンの濃縮チョコ味をほとんど一気に胃に流し込んでいた。大人食い。思わずわたしも言ってしまった。

「年明けそうそう、なんだかよく食べますね」

「うん。なんかここに来るとさあー、食べちゃうんだよね。食べなきゃいけないモードなんだよ」

食べなきゃいけないモードに勝手にしているのはユーミン本人であるが。まあ幸せそうだから良いとしよう。

今年も【楽しくなけりゃやってらんねえー】を合言葉に、うそラジオはどこか南の方を目指して突き進んでいくつもりだが、楽しいといえばニッポン放送の廊下を歩くユーミンを見ているだけでも楽しい。すれ違う人すれ違う人にユーミンは「あー! どもどもー!!げんきいー?」と声をかける。もちろん知らない人にはしないが、声をかける回数が多いのだ。ユーミンはこのうそラジオをはじめてから、よりいっそう顔が広くなったのだ。

特にニワちゃんが所属する『サウンドマン』という会社の人々。ニワちゃんの職種はディレクターだが、サウンドマンにはミキサーもたくさんいる。ミキサーは、喋る人の声や音のレベルを調整したりする仕事。ラジオにはなくてはならない存在。番組がレギュラーの生放送なら決まった担当者がつくのだが、レギュラーではない場合は、そのときどきによって担当者が変わる。

このうそラジオも生放送ではないので担当者が週によって変わる。
そんなことを二年半もやっていると、サウンドマンに所属しているミキサーのほとんどがうそラジオの仕事をやったことがあり、ユーミンもいつのまにかみんなの顔を覚えて「どもどもー!!」となるのだ。廊下ですれ違いざまに「どもどもー!!」と自然にやっている姿を見ると、ユーミンもちょっとした会社員のように見えなくもない。

サウンドマンのミキサーたちも、最初はユーミンだから気を使っていた部分が多いと思うが、人間とは恐ろしいことだが慣れる生き物だ。ユーミンに何度も会えば、ユーミンはユーミンでなくなる。いや、ユーミンなのだが、「ああっ、ユーミンさんだ・・・ど、どうしよう・・」という対象物(ユーミン)ではなくなる。

ユーミンが廊下で「どもどもー!!」と言えば「わはははー」と笑ってペコリだ。老若男女。それがなんともいい感じで、遠くから見ていると楽しい。

関係ないが、以前同じ廊下で私は吉幾三とすれ違ったことがあった。前々から、背が高くて意外といい男と聞いていたが、その通りだった。すれ違いざま、なぜか吉幾三に「どうも!!」と頭を下げられ、困りつつも「どうも!!」と頭をさげたことがある。これが演歌の世界なのだろうか。でも、微妙にうれしくてわたしの中の吉幾三は「いい人」の引き出しに入っている。

なぜわたしは今、吉幾三について語っているのか自分でもわからないが、2004年もうそラジオを楽しみながらやっていこうと思う。
それにしても、吉幾三という名前。あらためて思う。
幾三って、すごい名前だな。