*****「ま、松本!!」 「教官!!」*****
松本隆。松本人志。マツモトキヨシ。
松本という人と結婚したら「し」で終わる名前をつければご利益がありそうだ。
今回17年ぶりにユーミンと松本隆さんが、業界的に言うと「タッグを組んだ」。
ユーミンいわく、
「松本さんとは、山瀬まみちゃんの『メロンのためいき』が最後だったと思う」
とのことだ。
この歌は覚えている。サビならすぐに歌える。もちろん当時はユーミンや松本隆という名に惹かれたわけではなく、ただ単にテレビで見て聴いているうちに覚えてしまい、忘れられなかったのである。つまり、それってふたりの勝ちってこと。
まみちゃんは私よりひとつ年下。今はおたがい30代だが、ずっと前はおたがい10代だった。ほとんどまみちゃんとは面識がないが、アイドル好きな私としてはもちろん彼女もチェック対象。まみちゃんのデビューは16歳。デビュー曲がこの「メロンのためいき」。
私は当時、このタイトルを聞いたとき、こう思った。
( なんだよ、メロンのためいきって。うわあ、ガキっぽおい )
本当にそう思った。芳本美代子の「アプリコットキス」というタイトルは良かったのにこの違いはなんなんだ??と真剣に考えていた。
まあ、今思えば田舎の茶の間から、顔も知らない松本隆という人物に地味にケンカを売っていたということだ。女子高生野党って呼んでくださいね。だが、脳内思想は自由だからしょうがない。
そういいつつも、私はこの歌詞とメロディーを初めて聴いた瞬間から今に至るまで、忘れたことがないのだから、やっぱり向こうの勝ちなのである。
そんな「向こう勝ち」が実はいくつもある。
カラオケで選曲するたびに、
(ああ、また松本ソングだ!!)
と思うことはしょっちゅうだ。キョンキョンの【迷宮のアンドローラ】原田真二の【てぃーんずぶるうす】【タイムトラベル】聖子ちゃんの【Rock'n Rouge】薬師丸ひろ子の【WOMAN】【探偵物語】芳本美代子の【白いバスケットシューズ】真璃子の【恋、みーつけた】立花理佐の【リサの妖精伝説】大滝詠一【君は天然色】近藤雅彦【ヨコハマチーク】アグネスチャンの【思い出の散歩道】など、曲を入れるたびに、
(ああ、まただ・・・)
と、この連続。しりあがり寿さんのマンガ「野次喜多in DEEP」に出てくるふりだしの畳みたいだ。簡単にいうとデジャヴ。
(ああ、まただ・・・)
おかしいなあ。さっきもこの名前見たのになあ。
・・さて、次の曲は・・・ピッ。カチャ。そしてイントロスタートで画面を見ると、
(ああ、まただ・・・)
そして一緒にかラオケをする友達も趣味が似かよっているからあっちが曲をいれれば再び、
(ああ、まただ・・・)
永遠に「向こう勝ち」をしているというか、されているのである。
残念ながら、打ち負かす方法はない。黙って負け続けるだけだ。
でもいいのだ。たぶん、それでいいのだ。
言わせてもらうなら、カラオケボックスに『松本隆リスト』という本とデータを作って全曲そろえてほしい。野村宏伸の【ボビーにRock’n roll】 水谷麻里の【21世紀まで愛して】 あがた森魚の【星のふる郷】などなど・・・すべていれてほしいものだ。
今までに挙げた作品は、どれも私的にはヤギを一万頭ぐらい並べてメエメエ鳴かせたいほどの名曲だと信じて生きたきた。水谷麻里なんて私の中ではトップクラスの美少女だったが、思ったほど売れずに有名なマンガ家さんと結婚してしまって残念だった。水谷麻里をはじめて見たときの感動は、そのちょうど10年後、90年半ばに初めて矢田亜希子を見たときの感動と同じだった。
「きゃ、きゃ、きゃわゆい」
だが、その後、矢田亜希子は私の勘がはずれたのかすぐにはドーンと売れず、時が経って今になってバーーーーンである。水谷麻里もあの頃、もうちょっと待っていたら、絶対にバーンドッシャーーーンだったに違いないのだ。私の勘が正常に作動していたならば。
なんの話がしたかったかというと、つまり、1月1日発売の作詞・松本隆 作曲・松任谷由実による「真冬物語」が、とても楽しみだと。
それを言いたかったのだ。