***** これぞ、 ゴールデンタイム *****
ユーミンが、ゆずの♪夏色♪を歌いながら、ステージでジャンプしていた。
大縄跳びでもやっているのか?ドクター中松のジャンピングシューズでも履いてるのか?と思わせるほどの連続ジャンプ。昔のカツアゲ場面ならズボンのポケットから小銭がチャリンチャリンと飛び出るほどのスピードと勢いだ。
みんなでちょっと古いギャグを言い合う場面では、自らの胸を提供し「だっちゅうの〜」とやっていた。 そんなユーミンに、ゆずっ子たちは大喜び。
そもそもユーミンの根底に、そういったノリが流れていることは私的に充分承知していたつもりであり、それをふまえてうそラジオもやっていたりするのだが、今回のイベントでは、音楽を通してまだまだ知らないユーミンを見た気がした。
この日、4月9日(月)が最終日という寺岡呼人氏主宰のイベント【Golden Circle】は、実に素晴らしいひとときだった。といっても残念ながら私は仕事の都合で、ユーミンが登場する寸前からしか見られず・・・・ちょっと後悔。
名古屋や大阪のライヴハウスにしろ、ラストのZEPP TOKYOにしろ、スタンディングがメインのライヴ会場でユーミンを見られるのは非常に貴重なこと。ユーミン自身も、 「あんな場所でやったことないもん。お客さんの顔もみんな見えて、超、あ・・・・超〜楽しかった!!」・・・とライヴ翌日に語っていたほどだ。(←打ち上げで朝6時半まで飲み珍しく二日酔いになりながらの談)
【Golden Circle Vo.10】の出演ミュージシャンは、呼人さんがプロデュースしているアコースティックデュオの『Be.』、メインゲストの『ゆず』、そしてスペシャルゲストとして呼人さんが赤と黄色の変な靴下を履いていた14歳の頃から憧れているという『松任谷由実』。
それだけでも武道館はいっばいになりそうなのに、シークレットゲストとして登場したのは『Mr.Childrenの桜井和寿』。場内騒然。これでドームは満杯だ。
しかし、さすがは千秋楽。そこで終わることはなく、最後にサプライズゲストとして登場したのが『松任谷正隆』!!もうダフ屋さえ完敗なノリ。
あらためて思うのは、人間はやはり「つながり」が大事なのだなぁということ。
人を呼ぶという名前の通り、寺岡呼人という人間がいなければ生まれなかったあの場所、あの瞬間に素直に感涙なのである。
ただ集まるだけじゃない。呼人さんとゆずはユーミンを迎えるためにわざわざタキシードに着替えて再登場という憎い演出も入れて楽しませてくれた。ユーミンもそれに答えて最終日にはシルバーの素敵キラキラふんわりドレスで登場。
会場内から「ユーミンかわいい〜」と声が入れば、「もっと言って!!」とおねだり発言。その時点で、ユーミンはすでにステージに足はついておらず、浮遊気味。身体も脳も。
ユーミンの弾き語りによる【やさしさに包まれたなら】からはじまり、4人が横に並んで踊りながらの【ルージュの伝言】(←ゆずの岩沢君までもが踊っていたことにゆずっ子たちはかなり盛り上がっていたように思えた)、呼人さんのリクエストで【青いエアメイル】、ユーミンもステージではあまりやらない【セシルの週末】、みんなでハモッた【守ってあげたい】、桜井さんがメインの【ダンデライオン】、【卒業写真】に最後には皆で【DESTINY】・・・・
曲が終わるごとに、下町の玉三郎ばりにおひねりを胸元に挟みにステージに駆け上がりたい気分だった。
アンコールでは、みんなで作ったというサプライズな新曲【MUSIC】まで聴かせてくれ、客人たちは出演者たちがこのステージにどれだけ入れ込んでいたのかを知ることとなる。
実は、うそラジオの収録の際、スタジオでこっそりこの新曲のリハを見させてもらっていたが、その時にゆずの北川くんが、歌っているそばから「せつないっす。この曲!」と洩らしていた。そんな北川くんに、隣にいたユーミンは「いいことだ」とひとこと笑って言っていた。
「せつなさ」
たぶん、終わってみて勝手に思うに、この余韻こそが今回のこのイベントの裏テーマだったのではないか。
翌日、ユーミンに言った。
「どの曲も良かったけど、特に【MUSIC】と【セシルの週末】、めちゃくちゃ良かったです!せつなかった!泣けましたよ〜」
するとユーミンは、不思議そうな顔をして言った。
「わぁ、ありがとう。うれしいよ。でも・・・・・セシルって泣けるの?」
「・・・・・・・・・・・・。泣けます。っていうか、今までに何回も泣いてますけど・・・」
「へぇ〜、知らなかったぁ!!セシルって泣ける曲なんだぁ〜!!」
その後、私は二日酔いのセシルに向かって、どんなにこれがいい曲なのか、どのフレーズで泣けるのかなどを懇々と説明するハメになり、せつなくもおかしな気分になるのであった。