うそラジオ Podcast 松任谷由実はじめました

***** 時差ボケの下はどしゃ降りか? *****

軽く時差ボケしているようだった。
17日ぶりに戻ってきた東京は、数日前から暖かい日が続いていて苗場との気温差はたぶん20度ほど。
春のような昼下がり、スタジオに入ったユーミンは時計を見て言った。
「1時かぁ・・・。ここしばらくは今頃起きてたからさあ・・・変な感じだよ」
帰った翌日からうそラジオに臨むユーミンに、スタッフ一同は頭を垂れた。
「それにしてもおなかすいたーあああああ」
腹ペコ顔で机をたたいている。絵に描いたようなおなかすいたパフォーマンス。佐々木倫子のマンガ【Heaven? −ご苦楽レストラン】に出てくるわがままオーナー黒須仮名子みたいだった。どうやら食事のタイミングも苗場モードのままのよう。
早速ニッポン放送のカフェからホットサンドやサンドイッチやらの出前を頼み、スタジオで昼食会。おすすめメニューのアボガドサンドに手をのばすユーミン。
「アボガド〜 あ〜 おいしい〜 あ〜」
とのんきに言っていたとき、落ちた。アボガドのなにかが。ユーミンの胸元の革のジャケットに。
「やっちゃった〜」
すぐにティッシュでふき取ったが、油分が浸透して革の色がそこだけ変わっていた。
「落ちないんだよねぇ こおゆうの」
ガックリとしながらも気を取り直し、ユーミンは今度はトマトソースのホットサンドを手にした。もお、やんなっちゃうよぉ〜と言いながら・・・。そんなユーミンを見てか、私の中ではなぜかお母さん風が吹いた。
「またこぼさないように気をつけて!」
と、言った瞬間ユーミンの口元からトマトソースがベシャッと落ちた。原稿が赤く染まった。スタジオの中にいた全員が、「あ〜あ〜!!」と心配顔のお母さんになっていた。
言ったそばから、こうも見事にこぼすとはある意味すばらしいが、たぶんこれも時差ボケなのだろう。